2021/05/02
今回は、先日、当院サイトへの掲載にOKを頂いたK.S.様(男性、動的治療終了時40代)の感想です。
K.S.様の矯正の動的治療を終えたのは、2020.9.17.でした。
(K.S.様には許可を頂きましたので、矯正治療前後のお口の写真も掲載します。)
本日、病院の皆様のおかげで無事装置を外すことが出来ました。本当にありがとうございます。約2年、一緒に過ごした装置が無くなるのは少し寂しい気もしますが、これからは保定装置にお世話になるので仲良くしていきたいと思います。
私は昔から歯並びが悪かったのですが、年齢を重ねる毎に少しづつひどくなっていました。歯並びのバランスも悪く、冬になると乾燥した唇に飛び出した歯が当たって切れてしまうことがあり、矯正について真剣に考えるようになりました。年も年なので今さらとは思ったのですが、さらに今後のことを考えると実行しておいて良かったと思っています。私の場合年齢のこともあり、矯正により歯肉が後退してしまったので、もっともっと若いうちにやっておけば良かったなと思いました。矯正を考えている人がいたら、すぐにやった方がいいよとオススメするようにします。
こちらの医院を選んだのは、矯正の経験が豊かな先生がいらっしゃるとのことで選びました。いろいろな医院を調べましたが、ウェブサイトの内容もわかりやすく、実際通院すると皆さんの技術も確かで安心して通うことが出来ました。
まだ保定の工程が続きますが、ずっと歯の健康を見て頂きたい医院だなと考えています。
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K.S.様、”矯正歯科治療を終えて”の感想をご記載いただき、誠にありがとうございました。
私を含めスタッフ一同、深く感謝しています。
K.S.様は、軽度の骨格的な上顎の出っ歯傾向を示し、上顎前歯歯軸も唇側傾斜を示していました。
また、上下顎歯列共に叢生状態で特に上顎は著しく、右側の上顎中切歯は捻じれ曲がっていました。
さらに、上顎の左右の犬歯と右側中切歯に関しては歯肉退縮を起こしており特に左右の犬歯は著しい症状を呈していました。
成人矯正歯科治療おいては、矯正歯科治療による骨格的な改善と言うのは、ほぼ期待できません。
ですから、骨格的な問題も、歯の移動のみで全体を整えていかなくてなりません。
こう言った意味も含め、簡単な症例というのはあまりお目にかかりません。
今回も、こういった課題を克服するために丁寧に治療を進めていきました。
今回、上顎に関しては、通常の矯正治療での抜歯時に選択させる小臼歯ではなく、著しい歯肉退縮を呈している犬歯を抜歯し小臼歯を犬歯の機能を持たせる様に整列させました。
通常の小臼歯を抜歯し、犬歯を移動させると40代と言う事もあるため更に歯肉退縮を引き起こさせるだけでなく歯槽骨も吸収し歯牙がグラグラになってしまう可能性が高かったためです。
その結果、右側上顎中切歯の捻じれは完全に解消され、歯列が綺麗にフラットに並ぶようになりました。
また、上顎の犬歯を小臼歯に代用させる事により、あれだけ顕著だった歯肉退縮は全くなくなり、咬み合わせなど機能的な面も大いに改善されました。
色々と大変だったと思いますが、K.S.様が頑張ってくれて、またキャンセルなく通院して頂けたおかげで、最終的には矯正用アンカ―デバイスを使用する事もなく、上記の様に、すごく綺麗な歯列としっかりとした咬みあわせになり、同時に口元もすっきりした顔貌にする事ができました。
とても良かったと思っています。
“矯正を考えている人がいたら、すぐにやった方がいいよとオススメするようにします。”
とのコメントを頂きましたが、別の部分のコメントにもある様に、年齢的にある程度の歯肉退縮は避けられないところですが、上顎の犬歯を小臼歯に代用させる事等により、部分的な歯肉退縮に抑えられたとも思っています。
いずれにせよ、K.S.様が仰る様に、年齢的に若い人の矯正治療の方が有利である点が多い事は間違いないところだと思われます。
今後の人生において、咬み合わせや口元や歯列が整っていることで得られるメリットは、健康面だけでなく、様々な形となって現れてくれることと思いますが、後戻りしない様に安心せず、頑張って保定治療をしっかり行ってくださいね!
同時に、K.S.様のお口の健康をしかっりサポートできたらと思っています。
今後とも “フーガ2矯正&ブライト歯科” をよろしくお願い致します。
“矯正歯科治療を終えて”の感想、誠にありがとうございました。